人工透析-内シャントへの穿刺で感じる痛み
血液透析は、静脈に作った内シャントの2ヶ所に穿刺して行います。なぜ内シャントに2ヶ所刺すのかと言うと、一つは血液を体の外へ出して、血液を透析装置へ送るための穿刺です。これが脱血側です。もう一つは透析装置へ送られた血液が、ダイアライザーを通りきれいになった血液を体内へもどすための穿刺です。これが返血側です。
穿刺の年間回数
私は隔日6時間透析をしていますので、隔日に2ヶ所穿刺します。単純に月計算で30ヶ所。年間360ヶ所も穿刺の痛みを耐えなければなりません。
穿刺の痛みを軽減
穿刺をする透析針(透析用留置針)です。
私が現在使用して貰ってる透析針(透析用留置針)は、メディキット株式会社のハッピーキャス クランプキャスP 16Gです。
透析針をシャントに穿刺してもらうと、留置針がここまで入ります。
針の部分は穿刺して、ある程度刺せば抜くので針じたいがこんなに刺さってる訳ではありませんよ。
思ってるよりも血管に入ってるでしょう(;´Д`)
穿刺をする場所に何もしないで刺すと結構痛いです。穿刺の上手い看護師や臨床工学技士なら痛みはほとんどないけど、下手な人に穿刺をしてもらうと激痛なんです。私の透析導入で穿刺をしてくれたのは医師でした。痛みを軽減する処置はしてませんでしたが、それはそれは穿刺が上手で痛みはないに等しいほどでした。
この穿刺の痛みは何もしないで穿刺すると激痛ですが、痛みを軽減する方法があります。その一つが、穿刺する場所にリドカインテープと言う貼付用局所麻酔剤を貼ります。
リドカインテープの真ん中から、剥離紙(はくりし)がめくれるので半分めくります。
穿刺をする場所を決めて、リドカインテープを貼り付けます。
そしたら、もう半分の剥離紙(はくりし)を剥がして完全に張り付けて終わりです。
透析をするにはシャントの2ヶ所に穿刺するので、脱血側と返血側の2ヶ所にリドカインテープを貼って透析に備えます。
このリドカインテープを貼っても痛みが強い時があります。それは、リドカインテープを貼る時間が適切ではないからかも知れません。透析を始める時間の何分前に貼るかで決まります。透析を始める時間より1時間前に貼れば効く人もいれば、私のように3時間前に貼らないと効かない人もいます。これば個人差があるので、各自貼る時間を見極めなければなりません。
リドカインテープよりも痛くないものがあるらしい
透析を始めてからリドカインテープにお世話になっていますが、やはり全く痛くないということはなく痛いです。「痛い!!」って叫ぶ人もたまにいます。私は叫びはしませんが、心で「今日は痛いな~リドカインテープ効かね~」なんて思います。正直、穿刺してくれる人にもよるんですけどね。痛くない人は痛くなく、痛い人はいつやってもらっても痛い。やはり上手い下手もあるようです。
そんな時、痛みが更に軽減される良い物があると看護師が教えてくれました。
それが、このエムラクリーム(外用局所麻酔剤)です!
エムラクリームを塗った上から、先ほどのシールを張り付けます。
2ヶ所穿刺をするので、2ヶ所にエムラクリームを塗り貼り付けます。
穿刺をしてもらうときは、シールを剥がしてエムラクリームを拭き取り、アルメン(アルコール綿 )で消毒して穿刺をして貰います。
エムラクリームを塗って穿刺をして貰いましたが、確かに痛みはリドカインテープよりもマシです。全くない時もありますが、痛みがある時は、ほんの少しだけでした。これからはエムラクリームで穿刺に備えたいと思います。
このエムラクリームですが、最大塗布量、最大塗布時間、副作用など気をつけなければならない点がたくさんあるみたいです。
詳しくはコチラ↓
次回は、「ヘモダイヤフィルタからダイアライザーへ変更した結果!」です。
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