人工透析シャント手術
シャント手術 をすることになった私は、難病のIgA腎症を患っています。IgA腎症のはじまりの症状からだと22年。IgA腎症と診断されてから、11年で透析を受けるための準備として、腕の静脈を太くする内シャント設置術をしなければならなくなりました。
IgA腎症が悪化した原因
IgA腎症と診断されてから、扁桃腺摘出術、ステロイドパルス療法、投薬治療と食事療法をしてきました。それまで2.2だったクレアチニン(Cr)の値が、風邪(インフルエンザ)を引いてから、クレアチニンの値が3.5になり一気に悪くなりなりました。クレアチニンの値が3.5を超えてから5を超えるまで本当にはやかったので驚きました。風邪(インフルエンザ)、ホンマに怖えよ。このクレアチニンの値が5.6を超えたので、透析をする準備であるシャントを腕に作成することになったのです。
全く困った風邪テロリストたち
常にマスクをしてインフルエンザの予防接種を受けて、うがいを頻繁にして気をつけていましたが、風邪(インフルエンザ)を引いてしまったことを後悔しています。いくらこちらが気をつけていても、外出先で咳をしてるのにも関わらずマスクをしないで、咳をしまくってる人が本当に多くいます。免疫力が下がり、命がけの人だって生活してるんだと言うことを自覚していただきたいものです。子どもだって風邪を引きやすいんだ。子どもが風邪を引いたら、一部の親は子どもにマスクすらさせないのは何故?「幼稚園や学校でみんな風邪になればいい!」とでも思ってるのか?なんせ風邪を引いて咳をまき散らす人は、ネットで「風邪テロリスト」と呼ばれています。みんな何も言わないけど、咳をまき散らしている人のことを「うわ~咳してるのにマスクしろよ!この風邪テロが!!」って思っています。ホンマかよ!?と思ったら、Twitterの検索で「風邪テロ」と入力して結果を見てください。ホンマ、私と同じIgA腎症の方。咳をしてる人がいたら要注意ですよ。
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シャント手術の準備
シャント手術をする為に入院。翌日左腕に内シャント設置術(静脈と動脈をつなげる手術)を受けるので、血管超音波検査(血管エコー)で、血管がシャント手術に適した太さなのか、動脈硬化がないかを調べて貰います。シャントに使用できそうな血管は太さが十分で、動脈硬化もなく大丈夫でした。すると主治医(執刀医)は、腕に動脈と静脈位置、それから切開する箇所をマーキングして、明日のシャント手術の説明をしてくれました。
内シャント(AVF)とは
《arteriovenous fistula》血液透析で、十分な量の血液を透析器に送るために、患者の皮下に作成される内シャントのうち、動脈と静脈を直接吻合(ふんごう)したもの。
説明の中で、手術中に結構痛い処置があるとビビらされる。一緒に説明を受けていた妻の前なので、「大丈夫。イケる、イケる!」と強がって見せる。内心、不安で不安で仕方がない。
シャント手術をしました
翌日、左腕に内シャント設置術(静脈と動脈をつなげる手術)をしました。手術室へ行く少し前から点滴をしました。何の点滴かは覚えてないです。手術室へは車椅子で移動。手術室へ到着すると、主治医と知らない先生、看護師さんの3名が手術の準備を進めていました。いつもは優しい顔の主治医だけど、この時の目つきは鋭く真剣だった。この表情を見て、安心してお任せできると確信しました。左腕の消毒を念入りにして、腕にタイツのようなものをします。それで手術する部位に穴を開けて局部麻酔をしました。局部麻酔をして効きを主治医が確認。触られてる感覚はあるけど痛くないです。突いたりしてるのかな?目隠ししてるから見れなかったのが残念でした。いよいよ切開と言う時に、用意されていた電気メスが不具合で作動しません。何度も試してたけど作動しないので、電気メスはやめて鋭利なメスで手術をしてくれました。局所麻酔だから、手術中先生方の会話が聞こえました。思っていたより、静脈の血管が細かったみたい。静脈を切断して動脈と静脈を繋げる前に、「これからすることは、ちょっと痛いですよ~頑張ってくださいね!」と言われる。覚悟してると血管の中に何かが通ってるような感覚があり、左肩の少し手前辺りで「膨らませますよ~頑張って~」と先生が言った。いよいよか!と身構えるも、そんなに痛くない。痛いと感じるけどたいしたことはなかった。先生が、「泣き叫ぶ方もいらっしゃいますが、〇〇さんは強いですね~」って、強いって言うか私は鈍感なだけのような気がします(^▽^) この処置は血管拡張を行うために、カテーテルを用いて上腕まで上がって、血管を拡張するためにバルーンを膨らませたみたいです。血管内の数か所で抵抗はあったけど、カテーテルで良好に拡張できたよと先生は教えてくれました。それから、動脈と静脈を繋げていました。吻合が終われば、動脈と静脈の吻合部から出血がないかを確認してました。無事に手術が終わり、先生方や看護師さんにお礼を言いました。ホンマ流石としか言いようがないです。車椅子で部屋まで送ってもらい、ベットに横たわり
手術が終わり、病室へ帰ってきてホッとしました。でも、家族がまだ来てくれてないので寂しかったです。家族は夕方に来てくれる。もう少しの辛抱だ。
シャント手術をした左腕
シャント手術をした左腕はこうなりました。
左腕にアームカバーをしてくれました。ぶつけたりせんようにかな?まだ局所麻酔が効いてるから痛くはないけど、麻酔が切れたら痛いだろうな~と思ってたら、これまたそんなに痛くなかったです。それから、片手でご飯を食べて就寝。
シャント手術の痛み
シャント手術の途中でする血管をバルーンで拡張する処置が痛いと聞いていましたが、思っていたよりも痛くなくて本当に良かったです。ところが、夜中に左腕の痛みで飛び起きた私。「痛い!痛い!なんや、この痛みは?」、とてもじゃないが我慢できない痛みだったので、ナースコールで看護師さんに来てもらった。症状を伝えたら先生に連絡。鎮痛剤を打つことになり、鎮痛剤を打ってもらいました。とたんに凄まじい眠気に襲われ寝かける。だがしかし、痛みが最強最悪。寝ることが出来ない。痛みも全く引かない。ボ~っとしてるけど痛みが勝ってるから、一睡もできず朝を迎えてしまった。トイレがしたくなり、ベットから立つ。ふらつくが歩き始めると、足が思い通りに動かないので床に座り込んでしまいました。時間をかけて何とかトイレをすましてベットに戻る。しばらくして看護師さんが来たので、ふらついたけどトイレに行ったことを報告。「そんな時はナースコールしてくださいね!」と温かいお言葉を頂きました。つい自分で何とかしようとしてしまう自分を反省。もしも転倒したりして、ケガをしたら迷惑をかけてしまうよね。普段より何だか変だと感じたら看護師さんを呼ぶようにします。そんなこんなで、この痛みは何なのか?主治医が回診に来てくれる前に、自分で痛みの原因を特定しました。この痛みの原因は!?何とそれは、シャント手術を終えて左腕に装着したアームカバーが原因だったのです。そのアームカパーの肩側の端が、上腕三頭筋を圧迫して痛みを誘発してたのです。鎮痛剤が全く効かない訳です。まさかと思い、独断でアームカバーを外してみたら、あら不思議!さっきまでの痛みがウソのように引いていきます。経過を看護師さんと回診に来てくれた主治医に説明。主治医、看護師さん共に驚いてました。はじめて聞いた症状だったそうです。変わった体質でごめんなさい。
シャント手術の経過
シャント手術をして3日後から、吻合した箇所を消毒・ガーゼ交換をするようになりました。
創部より細菌が侵入し、感染を引き起こす場合があるとのことで、感染予防として抗生物質を3~5日程度内服。
退院
入院してから6日目で退院。腎臓内科へ通院することになりました。
シャント手術後2週間目です。
シャント手術した左腕の抜糸
シャント手術後15日目で抜糸しました。とても綺麗な傷口に感動してます。
透析に備えて左前腕内シャントを作ってもらいました。なんのトラブルもなくて本当によかったです。作ったシャントを太くする為に、毎日やわらかいボールを握り血管を成長させます。
次回は、「人工透析シャント手術の費用と入院期間」です。
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