人工透析にかかる医療費
透析にかかる費用は、1ヶ月間にいったいどの位の費用がかかっているのか調べてみました。年齢や収入によって違いはあります。
血液透析にかかる医療費
外来での血液透析患者1人の1ヶ月で計算すると、なんと透析治療にかかる医療費は約40万円です。この計算は、週3回で月に12回、i回の透析時間が4時間とした結果です。年間だと最低でも480万円ほどかかっています。諸費用などを含むと年間600万円ほどになります。
私の場合は、隔日透析なので1ヶ月15回。1回の透析に6時間かけてるので平均よりも高い医療費がかかっています。
在宅透析にかかる医療費
透析施設への通院では、病院に支払う自己負担は最大で1ヵ月10,000円です。これは在宅透析をするようになっても一緒で、病院へ支払う自己負担額は最大で1ヵ月10,000円です。所得によって最大20.000円となります。
医療費として支払う自己負担額は先ほど書いている通りですが、在宅透析をするには初期設備費用と毎月かかってくる水道代や電気代、それから医療廃棄物処理料や透析液宅配料、消耗品費などがかかってきます。私が在宅透析を断念した理由の一つでもあります。
在宅透析の初期設備費用
在宅透析をするにあたり、自宅の状況により初期設備費用はかわってきます。透析機器などを置くために自宅を改修しなければならない場合もあります。あとは透析機器の電源や透析のために必要な給水による水道工事、透析より生じる排水を処理するための工事などがかかってきます。自宅の電気・水回りの環境によってかわってきますが、平均5万円から20万円ほどかかると聞きました。かなりの出費になりますね(;’∀’)
在宅透析にかかる毎月の電気と上下水道料金
だいたい1万円から3万円前後と聞きます。通っている透析施設で、以前在宅透析をしてた人に聞くと3万円だったそうです。年金で暮らしているので、なかなかの出費なので毎月苦しかったそうです。
在宅透析をするために必要な医療器具
在宅透析をするにあたり、自分のシャント音を聴くための聴診器、穿刺した際に利用したりする鉗子、透析を終了して穿刺してたところをしばる駆血帯などの医療器具は自己負担となります。
在宅透析をすることで出る医療廃棄物処理料
住んでいる地域で違いがあるようですが、だいたい1ヶ月1万円ほどかかるようです。この医療廃棄物を自宅で処理をせずに、お世話になっている透析施設へ持ち込めば医療廃棄物処理料はかかりません。めっちゃ面倒臭そう( ゚Д゚)
在宅透析に必要な透析液などの消耗品の宅配料
住んでいる地域などで料金はかわってきます。自分でお世話になっている透析施設へ消耗品を取りにいけば宅配料はかかりません。透析液はかなりの重量があると思うので大変やろうなと思われます。腰いわすやろうな・・・( ;∀;)
腹膜透析にかかる医療費
腹膜透析は自分の腹膜を使用して老廃物をろ過して除去する方法です。腹膜透析は通院しないで自分でしなければいけません。1日に3回から5回程度、透析液を交換する必要があります。この腹膜透析に必要な透析液、透析液を交換する為に使用するバッグやカテーテル、消耗品などの費用がかかるので、1ヶ月で計算すると30万円から50万円程度の医療費が必要になります。
このように人工透析をしてるとかなりの費用がかかります。算出された額では、我々透析患者は一部のお金持ちしか透析を受けることができません。そうならない為に、国は様々な制度を作ってくれています。
次回は、「人工透析-高額な医療費を軽減してもらっている医療費助成制度」です。
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